concept

旅と、について

旅について

旅という行為は、日常の暮らしを離れて遠くの街へ私たちを連れて行く。

旅で得られる体験はそれ自体が特別なものであると同時に、元の暮らしにも新たな刺激をもたらします。

遠くへ自由に旅することが難しくなってきた時代にあっても、旅をすることは自由です。広大な平野に沈む夕陽を眺めるだけでなく、近所の公園で淹れるコーヒーや、いつもと違う道を曲がる散歩やサイクリングまで。規模の違いはあれど旅は日常を離れる特別な行為です。

「旅と、」では、日常とその延長線上にある旅を彩るべく、素晴らしい作り手が生み出す道具を届けていきます。

「今作られるクラフト」を届ける

「旅と、」は"current craft"という考え方を大事にしています。今、この時代に生み出されるクラフト。それは古き良きものを大切にすることと相反することではありません。

ウェグナーが作った椅子、フィン・ユールのウッドボウル、大切に乗り継いできたランドナー、廃盤になった旧ロゴのアウトドアギア。

使いこまれた古い道具は、経てきた時を伝える風格や記憶とともにそこにあり、美しい。過去のマスターピースに惚れ込みそれを愛用する人と同じように、その道具に影響をうけ、自分なりに解釈し、動機を与えられ、今の時代に則した新しい道具を生み出そうとする数多のクラフトマンがいます。

素晴らしいプロダクトが既にたくさんある時代に、それでも自ら手を動かし、新しいものを生み出そうとする作家と、その想いから生み出される新しいものを「旅と、」では"current craft"「今作られる手作りの道具」と捉えます。

道具が手作りであることは、手段であって目的ではない

ネットで「ハンドメイド」と検索するとたくさんのプロダクトが見つかります。しかし「手作りであること」ということは全ての免罪符になるものではないし、大量生産のプロダクトにも性能や入手性の優位性や担保された品質の良さなどがあり、日々の暮らしには欠かせないものです。

だからこそ、どちらか一方を大きく持ち上げるのではなく、数ある選択肢の中で自分の暮らしや気持ちにフィットするものを選ぶことが必要です。それは、日常を離れる旅の中や、週末に家で楽しむ特別な時間においては殊更重要で、作り手が、使い手のことを思いながら手を動かしたプロダクトには、そうした特別な時間を共に過ごす理由があると考えます。

手作りは、それ自体を尊ぶことではない。しかし、使う人のあり方に想いを馳せ、細かい調整を可能にし、旅や日常の道具として心地よく接する、自分自身の一部となる道具を手にするための最良の手段なのです。


「旅と、」は真摯にものづくりに向き合う作り手と共創し、使い手とともに歴史を刻んでいく道具を世の中に送り出す存在でありたいと願います。

ロゴについて

「旅と、」のロゴはひらがなの「と」を模した形です。日本語の助詞で、単語や文をつなぐ役割がある「と」。

その形は、モノをつなぐためのロープの形にも似ています。モノとモノ、ヒトとヒト、場所と、記憶と、使い手と、作り手を、つなぐ存在でありたいとの思いがあります。

旅と、道具。
旅と、自転車。
旅と、生活。
旅と、クラフト。

旅と、

旅と、
代表 イノウエリョウ